家族になった来栖くんと。





「っ、はひゃ、ひひぇ…」


「…やだって言ったら?」



どうしてそんなに意地悪ばっかり。

もっと強くできるでしょ、私のことを弄んできた来栖くんなら。


なのにどうして、「慣れないことはしないでいいんだよ」って私に思わせてくるほど、痛くもないちからで触れてくるの。


─────ピリリリリ。



「っ!!」



そこで着信音。

震えたスマートフォンは、ベッド脇に置いてあった私のものだった。


誰からの着信だなんて、すぐに分かる。



「出ないの?」



どの状況で言うの、来栖くん。

あなたが離さないかぎり、私は身動きが取れないのに。



「…学校の要件かもでしょ」



二人三脚、私は須和くんと走るんだ。

クラスメイトにもなぜか応援されることになって、私を恨んでくる女子生徒は今のところ1人もいないよ。


来栖くん、あなたと付き合っていたとき、私たちは敵だらけだったのにね。

須和くんは私を守ってくれた。
逃げた来栖くんとは正反対だ。


そんな、そんな嫌味を言ってみたくなった。