なので須和くんの声は私に聞こえていなく。
そして、目をまん丸くさせている本人。
「…んん?」
「寧々ちゃんっ、とってもいい子なの…!お似合いだと思う!」
「……うん、だよね、そーいうとこも君の唯一無二な長所だと思うマジで。……マジかよ」
「あのね!寧々ちゃんは入学した頃から───、っ、あっ、」
人生で2回目の、須和くんの腕のなか。
力強さはあの日よりずっとずっとあって。
はあっと首筋にかかった吐息だけは、今日だけのもの。
「ここまでしないと分かんない?……つぐみちゃん」
「っ…!!」
「…俺、つぐみちゃんのことが好きみたい」
私の返事といえば。
理解が追いつかずパニックを起こしてキャパオーバーとなった結果、「そうでしたか」と、3周して至って冷静でした───。
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