「あ、あの……なんでしょう…?」
「んー?かわいいなと思って」
そう、問題はこの人だ。
「………はい?」
「白山ちゃんの目、俺けっこー好き」
頬杖をついて、こんなことを。
ふわりと表情を崩しながら、当たり前のように甘いマスクを私に向けてくる。
あの日を境にクラスメイトの人気者さんが、転校生くんが、こんなおかしな態度を取ってくるようになった。
「た、たしかに白山さんって素朴だけどメイクしたら映えそう!」
「ねー!あたしらがメイクしたげよっか〜?」
「いや?しなくてもじゅーぶん」
「……そっ、そうだよね〜!!」
「あとさ。俺いま白山ちゃんと2人で話したいの。わざわざこんなふうに毎日俺のとこ来なくていーよ?」
わかった、須和くんは私のことが嫌いなんだ…。
またもや女子たちに私がハブられるようなことを、こんなにも堂々としてくるのだから。



