家族になった来栖くんと。





「この家…の、はずなんだけど……」



改装中の一軒家。

もう十分なくらい立派な家に見えるけど、リフォームでもしているのか思わず見上げてしまう。


玄関の前、それはインターホンを押そうとしたときだった。



「…うちに何か」


「えっ、あっ、ここって白山さんの家であってます…?」



背後からかけられた声に振り返ると、クールな雰囲気まみれの男子高校生がいた。

俺とは違う制服姿だけど、歳はたぶん同じくらい。


なんていうか、俺が太陽なのだとしたら彼は月って感じの。



「……あってますけど」


「もしかして白山さんのきょうだ───」


「どうも」



言い終わる前に寝息を立てる白山ちゃんに触れてきた。

そのまま受け取ろうとするから、俺はなぜか、思わず、気づけば。


ぐっと引き戻すようにおぶった腕にちからを込めてしまう。


なにしてんだよ、と。
離せ、と。

鋭さに変わった眼光が言ってきた。