「無理あるって、アホだって白山ちゃん。それは」
「で、ですよね…」
「話しちゃったほうがラクじゃない?俺、チャラく見られてるかもだけど案外そんなだよ」
「…私、須和くんをチャラいなんて思ったこと、1度もないよ」
むしろ羨ましい。
あなたみたいにできたらどんなにいいだろうって、憧れや尊敬のほうが大きい。
須和くん、いつも近寄ってくる女の子たちにあえて私を混ぜてくれるよね。
須和くん本人が動くことで誰も文句は言えないし、表面上でも私と仲良くするしかなくなる。
そうやってどうにか緩和させようとしてくれていること、誰よりも知っていた。
「…ありがとう。いつも気を回してくれて」
「…………」
「私…、須和くんみたいになりたい。いつもごめんね、いろいろ助けられちゃってる…」
驚きながらも真剣に見つめてくる須和くんの目が、なんだか恥ずかしくなって。
ジュース代を渡そうとカバンを漁っていれば。
ここでも、事後になって気づくんだ私という生き物は。



