「長谷川さんさ、最後の十メートルはケンケンで行かない?」
「ケンケン?」
「そう片足歩き。これくらいの距離なら行けるでしょ」
「なんで?」という元気もなくて、何よりこの時間が長くなるなら何でも良かった。
二人で並びなおして、片足立ちをする。
「じゃあ、笠木くん行くよ。よーい……」
「長谷川さんさ、俺も五キロはタクシー使うよ。それに深夜だし」
「スタート」は言えなくて、私は片足立ちのまま笠木くんの方を振り向いた。
「それに気になってる子だから駅まで送ってきたの。サークルのメンバーに二人の家は近いから送ってあげてって言われてラッキーって思った。まぁそのまま二人とも寝ちゃったのは予想外だったけど」
ずっと片足立ちのまま、笠木くんの顔を見てしまう。
自分ってこんなにバランス感覚良かっただろうか、とか意味の分からない疑問が頭を巡った。
まさに動揺しているんだと思う。
「さ、気を取り直して……スタート!」
動揺した頭にスタートと言われ、何より笠木くんが片足立ちで進んでいくので、私はつられて追ってしまう。
「ケンケン?」
「そう片足歩き。これくらいの距離なら行けるでしょ」
「なんで?」という元気もなくて、何よりこの時間が長くなるなら何でも良かった。
二人で並びなおして、片足立ちをする。
「じゃあ、笠木くん行くよ。よーい……」
「長谷川さんさ、俺も五キロはタクシー使うよ。それに深夜だし」
「スタート」は言えなくて、私は片足立ちのまま笠木くんの方を振り向いた。
「それに気になってる子だから駅まで送ってきたの。サークルのメンバーに二人の家は近いから送ってあげてって言われてラッキーって思った。まぁそのまま二人とも寝ちゃったのは予想外だったけど」
ずっと片足立ちのまま、笠木くんの顔を見てしまう。
自分ってこんなにバランス感覚良かっただろうか、とか意味の分からない疑問が頭を巡った。
まさに動揺しているんだと思う。
「さ、気を取り直して……スタート!」
動揺した頭にスタートと言われ、何より笠木くんが片足立ちで進んでいくので、私はつられて追ってしまう。



