僕の愛しい泥棒娘

やはりユミアに公爵家に入るのを強要するの
は出来ないと実感したのだった。

それでも喜ぶ二人に合わせるように微笑んで
皆と一緒に出掛けてくれた。

そして、騎士団の試合は目を輝かせて楽しん
でいたようだ。

今日はエクスポリア国の騎士団の試合がある
今日は2試合行われるのだ。主催国なので不
利になるのだが、2時間ほどの休憩の後また
試合があるのだ。

ダミアサール家の次男シムソニオが第1試合
のセオドア国との試合に選ばれている。

10人総当たりだ。勝った人数が多いほうが、
勝利と成る。

何とエクスポリア国は全員が勝ったのだ。
完全勝利だ。

次の試合は少し入れ替えがあるようだ。

バンダイナム国は傭兵を雇って騎士団に入れ
ているので、その辺の訓練をしている騎士が
多く入れ替えられたようだ。

そんな事をアウスレッドが説明してくれる。
ダミアサール家はシムソニアの勝利で湧いて
いた。

そして次の試合でもエクスポリア国の騎士団
の完全勝利だった。一度も誰も負けなかった
と言う事だ。

エクスポリア国では2敗したバンダイナム国
に対しての願いは、国境沿いの山々にある鉱
山の所有権はエクスポリア国にあるので、そ
の所有権を主張するのは諦める事。

尚主張するのであればエクスポリア国は全騎
士団を向かわせて戦争も辞さない。という厳
しい物であった。