○帰り道


良太(由貴さんが彼女、由貴さんがお嫁さんっ……!!)

由貴(ふふっ、良太くんとっても嬉しそう。私も、嬉しいなぁ〜)

良太「家まで送ります!」

由貴「いいの?」

良太「もちろんです!」

由貴「えへへ、ありがとう!あっ……そうだ良太くん」※何かを思いついたような顔

良太「……?どうしたんですか?」
 (可愛い)

由貴「よかったらさ、私の家で一緒に暮らさない?」

良太「……へっ?」


ぼわっと顔を赤らめた良太。


由貴「わわっ!?だ、大丈夫!?」

良太「す、すみません嬉しくてびっくりで!!」

由貴「ほんと?!ならよかったっ……!!私の家なら学校からだいぶ近いし、一緒に入れる時間も増えて嬉しいなって……!」

良太「ぜひお願いします……!すぐに荷物運んできてもらいます!!」

由貴「ありがとう!!良太くんの家ほど広くないけど……大丈夫?」

良太「もちろんです!!」
 (夢にまで見た、由貴さんのお家。由貴さんの匂いや、吸う空気、吐いた息があるんだ……それに、由貴さんの触れたものばかりあって……ああ、一緒に朝ごはんとか、作っちゃったりするのかな)※嬉しそうにふわふわした表情


由貴「荷物、執事さんに頼む感じだよね!」

良太「はい!だから、このままお邪魔してもいいですか?」

由貴「うん!そうしてもらうつもりだった!」

良太「……!」
 (嬉しい……夢みたいだ、今までずっと由貴さんに寄せてきた想いが、全て、僕の人生が報われて……あなたを見つめる以上の幸せが、手に入ってしまうんだ)


胸が震える。