由貴「なんか運命っぽくないっ?嬉しくなっちゃうなぁ」

心優「いい加減、素直に好きだーって言っちゃえばいいのにねっ?」

由貴「ええ、だめだよ。きっと戸惑うだろうし……そんなことより!心優ちゃんこそ言ったら?ほら、四条くんいるよ?」

心優「ばっ!?う、うるさいうるさい!!」


ぎゅっと由貴の口を塞ぐ。


由貴「あははっ、急すぎだよ!きっと大丈夫、四条くん脈ありだよぉ〜」

心優「っー!!踏み出せないのよ!!」
(確かに?私にだけ、特別優しい感じはするけどっ……)

由貴「うふふふふ、いいねいいね、青春だねぇ〜」


優しく微笑みながら、心優を見つめる。


由貴(……ん?なんか、机の中に入って——)


○一年生の教室


良太(由貴さん……由貴さん由貴さん……会いたい、今すぐ会いに行きたいっ……なんで俺は、もう少し早く生まれなかったんだ?いや、でもあのタイミングで生まれたから由貴さんと出会えたわけで……あああ、もう嫌になってくる!!)


ワシャワシャと頭を抱える良太。