良太(……あ。でも、由貴さんの写真コレクションや、落としたもの、髪の毛……使用済みの歯ブラシやサイズの小さくなってしまった服や下着……持ってくるわけにはいかないんだな……)

由貴「良太くん、大丈夫?しゅんってしてるみたいだけど……」

良太「っ!いえ、そんなことは……ちがうんです、嬉しくて、両思いだったなんて……」

由貴「!そ、そっか、私も、泣きそうになるぐらい嬉しいよ!」


ぎゅっと良太に抱きついた由貴。


良太「……へ?」


ぶわわああと真っ赤になっていく良太。


良太(由貴、さん、が……僕に、抱きついてくれた!?3年ぶりだ、信じられない嬉しいっ……!!柔らかくて、いい匂いで……ふわふわで、可愛くて、愛おしくて美しくて、ああ……ずっと、僕の腕に閉じ込められてみませんか……?)

由貴「こっちこっち!もうすぐ着くよ!」

良太「はい!」



手をそっと引かれて、ついたマンション。