廃部寸前な手芸部ですが、ユーレイ部員が助けてくれるようです!?

「白河会長……!」
 
「こんにちは。この間はごめんね。話が途中になってしまった」
 
「い、いえ。私こそ急に帰ったりしてすみません」
 
 
 うっわああ……!

 白河会長ったらこの間のこと、覚えててくれたんだ!

 
 白河会長はこちらに歩いてくるにつれ、その王子様スマイルに訝しげな表情を浮かべる。
 職員室の近くで女子ひとりに、男子3人。
 確かに変な組み合わせかもしれない。
 
「お友達、かな?」
 
「ええ。手芸部の新入部員です! あのあと、入部してくれたんですよ」
 
「手芸部に、彼らが?」
 
 きょとんとした顔で白河会長は真神たちを見る。
 やっぱり男子が3人も手芸部に入るのは違和感あるのかな。
 
 いやいや。今の時代、そんなことで偏見を持ってはいけないでしょう。
 まして生徒会長なら尚更だ。
 白河会長は口元を手で隠してかすかに笑った。
 
 
「……驚いたな。生徒会長たるもの、知らない生徒はいないはずだったんだけど」
 
 
 ……え?
 
 
 どういうこと? 術が、効いてない?
 
 本来なら、真神たちはどこかの学年のどこかのクラスの生徒として認識されるはず。
 いくら記憶力が良くたってそんなはず……
 
 真神を見上げると、ミサンガを横目で見たあと、白河会長を凝視している。
 
「どうやら、俺たちはあんたの例外ってやつになれたらしいな。ついでに自己紹介しておくが俺は真神志狼。東雲美羽と同じクラスだ」
 
「へえ! 初めて聞く名前だよ。彼女のクラスにこんな――狼のような目をした男子がいるなんてね」