七瀬くんが手を握った、年甲斐にもなくおぼつかない手でゆっくり握り返した。
絶対ぎこちなかった、慣れてないのバレた。
おどおどしながら七瀬くんの方を見たらふって微笑んで、恥ずかしくなってすぐに下を向いてしまった。
さらにぎゅって強く握られたから手にドキッとして、もう隣を見れなくて。
「衣咲さん、またお弁当作ってほしいです」
もう作らないって言ってしまった、他の人に頼んでって…
「母親は料理苦手だったって話したじゃないですか?」
「うん…、言ってた」
「それも事実なんですけど」
「?」
毎日のお弁当は大変だしね、苦手な人からしたら苦痛に感じて買ったお弁当でも全然おかしくないって思ってたんだけど…
「うちにはシェフがいたんで母親が作ることってなくて」
シェフ…!?
それは想像の斜め上の話で。
急にお金持ちエピなんだけど、七瀬くんの家って相当お家柄がいいんだ。
「だから何食べても店の料理って感じがしてたんですよね」
「へぇー…」
「おいしいですけど」
庶民にはわからない、言われてもピンと来ない。絶対その例えも高級なお店だよね。
「だから愛感じちゃったんですよね、衣咲さんの手料理に」
無邪気に笑う、そんな姿に胸は高鳴って。
まだこんな私にドキドキする気持ちが備わってたなんて思わなかったよ。
七瀬くんといたら安心する。
だけど、七瀬くんに触れられたら気持ちが高ぶってはやる気持ちが抑えられない。
繋いだ手が愛しくて、やっぱり君を離したくない。
出来たらこの先も、ずっとこのままー…
「“嘘”じゃなくて、“本当”の婚約者にしてください」
婚約者じゃなくてそれよりも、もっと。
絶対ぎこちなかった、慣れてないのバレた。
おどおどしながら七瀬くんの方を見たらふって微笑んで、恥ずかしくなってすぐに下を向いてしまった。
さらにぎゅって強く握られたから手にドキッとして、もう隣を見れなくて。
「衣咲さん、またお弁当作ってほしいです」
もう作らないって言ってしまった、他の人に頼んでって…
「母親は料理苦手だったって話したじゃないですか?」
「うん…、言ってた」
「それも事実なんですけど」
「?」
毎日のお弁当は大変だしね、苦手な人からしたら苦痛に感じて買ったお弁当でも全然おかしくないって思ってたんだけど…
「うちにはシェフがいたんで母親が作ることってなくて」
シェフ…!?
それは想像の斜め上の話で。
急にお金持ちエピなんだけど、七瀬くんの家って相当お家柄がいいんだ。
「だから何食べても店の料理って感じがしてたんですよね」
「へぇー…」
「おいしいですけど」
庶民にはわからない、言われてもピンと来ない。絶対その例えも高級なお店だよね。
「だから愛感じちゃったんですよね、衣咲さんの手料理に」
無邪気に笑う、そんな姿に胸は高鳴って。
まだこんな私にドキドキする気持ちが備わってたなんて思わなかったよ。
七瀬くんといたら安心する。
だけど、七瀬くんに触れられたら気持ちが高ぶってはやる気持ちが抑えられない。
繋いだ手が愛しくて、やっぱり君を離したくない。
出来たらこの先も、ずっとこのままー…
「“嘘”じゃなくて、“本当”の婚約者にしてください」
婚約者じゃなくてそれよりも、もっと。



