私の婚約者は、嘘ばっかり〜クズだけど優しい彼〜

翌日、今日は昨日と打って変わって30分も早く目が覚めちゃった。だけど決して意欲を燃やしてきたわけではない。

「うわっ、うまそうっすね!!」

食堂で食べるとちょっと目立つから、誰も来なさそうな隅っこの休憩室で。

さらになるべく目立たない隅っこに座った。

七瀬くんと2人向き合ってお弁当を食べるなんて、さすがによくわからない。自分で言い出したことなのに。

「いただきます!」

手を合わせる、箸を持って…掴む七瀬くんのことばかり見てしまって。

「うまっ!」

「本当?」

「めっちゃうまいっすね!これなんですか?マヨネーズの味がして…」

「それは鶏むね肉のマヨテリ、マヨネーズと醤油で漬けて焼くの」

あとは卵焼き焼いて、前日から仕込んだきんぴらごぼうにかぼちゃの煮物、彩りを考えてミニトマトを添えちゃったりして。

いやいやいや、いつもそんなもん!そんなもんだから!

自分も手を合わせてお弁当箱を開けた。

七瀬くんの同じメニューが自分のお弁当箱にも入ってる。なんかお揃いみたい…、ってあたりまえだし作ったのは私なんだからねっ。

「衣咲さんって料理上手なんですね」

「何?意外だった?」

「あー…意外でした」

「…。」

いいけどね、どんくさそうに思われてるだろうからね。でも…