私の婚約者は、嘘ばっかり〜クズだけど優しい彼〜

「うちも旦那年下だから全然いいのよ~!というかやっぱり年下なのね、楓若いからそうかなーって思ったの~!」

…お姉ちゃんの旦那さんは7歳年下だから、実際のところ私と七瀬くんより離れてるわけでたぶんそんなことはちっとも気にしてない。

だから今日呼ばれたのはきっと…

「でも心配よ、衣咲は昔からちょっと抜けてたからこの先1人でやっていけるのかなって思うと心配だった」

「……。」

止まったままだったコップを持つ手が動き始める、ゆっくりお茶を飲んで穏やかに微笑んで。

「だからそばにいてくれてよかったわ」

試されてるのかと思ってた。私にそんな人本当にいるのかって探られてるんだと思ってた。


子供の頃からお姉ちゃんのことが苦手だった。


勉強も出来て、運動も出来て、要領よく何でもこなして…いつもお母さんから褒められてたお姉ちゃんが。

だからお姉ちゃんも私のことなんか嫌いだって思ってたのに。

「ありがとうね、楓くん」

急に嘘をついてることが苦しくなってきた。

これでいいのかな?


このまま嘘をついたままでー…


「これって“リュイール”のグラスですか?」