好きになっちゃ、いけない。〜イケメン主は家政婦兼最強スパイちゃんを溺愛したい〜

 監視役さんが……?
 私には、奏さまの命令で女の人の監視役さんがついている。
 そっか、部屋に私がいなかったから……それに机に、万が一何かあったら逃げれるように調べていた地図が置いてあったから……それでわかったのかな……? あれだけでわかるなんて、すごいな……。
「監視役さんにも、後でお礼しとかなきゃだな……」
 呟くと、玄さんが私を抱きしめる手の力を強くした。
「……ごめん。怖い思いさせた」
 えっ……?
「な、なんで玄さんが謝るんですかっ」
「実は、株式会社namiharaの社長が来る前に柚希のことは見つけてた。だけど、証拠がなきゃあの人は柚希から離れないと思ったから……すぐ助けに行けなかった」
 そ、そうだったんだっ……!
 動画を撮るなんて発想が、すぐ思いつくなんて……わかっていたけど、玄さんはすごく頭がいいんだな……。
「でも、やっぱり謝ることじゃないですよ」
「柚希……」
「助けてくれて、ありがとうございます。かっこよかったですっ……」
 笑いかけると、玄さんは「かっこいい……」と私の言葉をオウム返しして呟く。