好きになっちゃ、いけない。〜イケメン主は家政婦兼最強スパイちゃんを溺愛したい〜

「そうね。あと、柚希さんは今まで玄さまのこと起こしに行ってもらってたけど、それもなしになるわね」
 う、嘘でしょっ……。
 朝から玄さんと楽しくお喋りする、あの時間もなしになるの……?
「え〜、すごーい! 柚希ちゃん、いつの間に茜さまと仲良くなってたの〜!?」
 ショックを受けていると、陽宙くんが私たちの間に割って入った。
「陽宙。聞いてたの」
「だってぇ、気になったんだもん!」
「まぁ、いいわ。あとで伝えようと思ってたから」
「でしょ! それよりそれより、茜さまとどうやって仲良くなったの? 教えて〜っ」
 きらきらとした瞳で見つめられて、私は思わず後ずさる。
 そ、そもそも仲良くなってないんだよなぁ……。
 苦笑いをしていると、杏さんが「喋ってないで仕事するわよ」と言ってくれて、答えずにすんだ。
「あの、私はどうすれば……」
 いつもは、玄さんを起こしに行ったりしてる時間。だけど、茜さまの専属になった今、何をすればいいのだろう……。
「そうねぇ。まず最初に、挨拶しにいったらどうかしら」