「人懐っこい子でしょう? 咲地も、いつもは愛想のいい子なのよ」
「はい、仲良くなれそうでよかったです……! そういえば、働いているのはあの子たちだけですか?」
「ええ。結構前にあなたと同じぐらいの女の子がいたんだけれど、クビにされちゃってね……」
あ、そうなんだ……。
「まぁ、当然よね。主に恋なんて、許されないことだから……」
杏さんがポツンと呟いた言葉。
な、なんか複雑そうだな……?
主に恋……許されているところもあるのかもしれないけれど、ここでは禁止らしい。ここに来る前、少し目を通した資料に「主に恋は絶対禁止」と書いてあった気がする。
「大丈夫だと思うけれど、柚希さんも主に恋しちゃダメよ?」
「もちろんです……!」
主に、しかも敵に、恋なんかするわけないっ……。
その言葉を聞いて、杏さんは「よかった」と微笑んでから立派なドアの前で足を止めた。
「ここが食堂ね。奏さまたち家族が集まる場所のひとつね。ちょうどおやつの時間帯なので、挨拶に行きましょうか」
そう言って、ドアの取っ手に手をかけ開ける杏さん。
私はぎゅっと唇を噛んでから、深呼吸をした。
「はい、仲良くなれそうでよかったです……! そういえば、働いているのはあの子たちだけですか?」
「ええ。結構前にあなたと同じぐらいの女の子がいたんだけれど、クビにされちゃってね……」
あ、そうなんだ……。
「まぁ、当然よね。主に恋なんて、許されないことだから……」
杏さんがポツンと呟いた言葉。
な、なんか複雑そうだな……?
主に恋……許されているところもあるのかもしれないけれど、ここでは禁止らしい。ここに来る前、少し目を通した資料に「主に恋は絶対禁止」と書いてあった気がする。
「大丈夫だと思うけれど、柚希さんも主に恋しちゃダメよ?」
「もちろんです……!」
主に、しかも敵に、恋なんかするわけないっ……。
その言葉を聞いて、杏さんは「よかった」と微笑んでから立派なドアの前で足を止めた。
「ここが食堂ね。奏さまたち家族が集まる場所のひとつね。ちょうどおやつの時間帯なので、挨拶に行きましょうか」
そう言って、ドアの取っ手に手をかけ開ける杏さん。
私はぎゅっと唇を噛んでから、深呼吸をした。

