どっちの愛も、重すぎて息ができない。


午後の授業が終わり、お昼休み。
教室は笑い声で賑わいでいた。

『莉奈〜購買行かない〜?』
友達に誘われるけど、私は首を横に振って

「ごめんー、ちょっとノートまとめたいー」

『りょーかいっ!がんば!』

断った。

教室に残ったのは私とあと数人。
あんなに笑い声が響いていたのに

いつの間にかみんな居なくなっていた。

居るのは私と湊と少しの人だけ、