《コズモ。盗んだブツはどこだ》
《なっ…!?》
目の前のイタリア人さんとはちがう、低く冷たい声が廃工場にひびいて、私は思わず目を開けた。
うしろに顔を向けているイタリア人さんのさらにうしろ、廃工場の入り口に、片手でピストルを構えた茶髪のお兄さんが立っている。
《殺し屋、ジョット…!?》
《カリアファミリーの名を背負いながら、クスリを盗んで国外に逃げるとは…ボスは、炎のようにお怒りだ》
くるんと毛先がカールした前髪からのぞく するどいつり目は、背筋がゾクリとふるえるほど冷酷な色を浮かべていた。
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