びっくりして思わず立ち止まると、ジョットさんも足を止めて私に顔を向けた。
私は涼しい顔をしているジョットさんにつめ寄って、《もうすこし日本にいられませんか!》とうったえかける。
でも、ジョットさんは顔色を変えずに、目を伏せて首を横に振った。
《俺の仕事はコズモを片付けて、盗まれたクスリを回収することだ…もう任務は終わった》
《そんな…!》
《…ナミがいてくれて、助かった。だが、もう家に帰れ》
何回も言われた言葉に対して、今回も“いやです”と言い返したいのに、ジョットさんが帰ってしまうショックで言葉が出てこない。
ジョットさんは、きれいな茶色の瞳で私をしずかに見つめた。
《ナミも、俺たちのような人間とかかわるのは いやだろう…今回のことは、早く忘れろ》



