おじいさんが命令して、この部屋にいたヤクザさんの1人が廊下に出ていった。
チラリと視線を向けると、中川さんと目が合ったものの、無表情で視線をそらされる。
これで、もう私が命をねらわれることはない…のかな?
その後、無事におクスリを返してもらった私たちは、和久津組のお屋敷を出て、とりあえず駅のほうへ、と街道を歩いていった。
《おクスリ、無事に取りもどせてよかったですね》
《あぁ》
《これからどうするんですか?》
ヤクザのお屋敷があるからか、このあたりは人通りがないみたい。
だれかにぶつかる心配もないから、歩きながらとなりにいるジョットさんを見ると、ジョットさんは前のほうに視線を向けて答える。
《イタリアにもどる》
《えっ。もう帰っちゃうんですか!?》



