「あ、ジョットさんはマフィアの方で、おクスリを売った人がそのマフィアからおクスリを(ぬす)んで日本へ売りに来たので、回収しに来られたそうです」


「そうか…うちのが迷惑(めいわく)をかけたなぁ」




 おじいさんにすべて説明すると、おじいさんはあごを なでながらそう言ってくれた。

 このおじいさんも、ちょっといい人かも…?




「しかし、どうしてその男にくっついてここへ来た?(じょう)ちゃんはうちのに巻きこまれた一般人なんだろ?」


「はい。でも、ジョットさんが好きなので、一緒にいたくて!」




 ジョットさんは日本語がわからないから、正直に答えれば、おじいさんはポカンと目を丸くする。

 それから、「はっはっは!」と大きな声で笑い出した。




「今どきの娘っ子は度胸(どきょう)があるなぁ」


「えぇと…ありがとうございます?」