《だからですよ。こちらとしてもカタギに手を出すことはためらわれますが、すべてを聞かれた以上、タダで返すわけにはいきません》
「うぅ…」
やっぱり私、どうあっても殺されちゃう運命に入ってるの~…?
《その子に、いったいなにをする気だ》
《日本のことはこちらで始末します。ジョットさん、あなたには関係のないことです》
《…そうか》
私は眉を八の字に下げて、見納めになってほしくない、という気持ちで離れてしまったジョットさんを見つめる。
ジョットさんは、ふぅ、と息を吐くように目を伏せると、廃工場で最初に見たような冷酷な目つきに変わって――……。
私…ううん、私のすこし上をねらうように、すばやくショルダーバッグから取り出したピストルをこっちに突きつけた。



