仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

「誰なの!?ランドリックの勉強の邪魔になるから誰も入れるなって言ったでしょ!?」

ヒステリックなシェリーナの声が飛んでくる。

「ごきげんよう。シェリーナ様」

「なっ!なんであ…アリステラ様が!?」

シェリーナ、私を「あんた」と言いそうになって、ギリギリで言い直したぞ。

「今日はね、ミラーネとリフィールと一緒に焼き菓子を作ったの。
とっても美味しくできたから、ランドリックにも食べてほしくて持ってきたのよ♡」

笑顔でランドリックの元へ行こうとした私の前に、シェリーナが立ちふさがった。
ランドリックは不安そうな表情で私とシェリーナを交互に見ている。
ごめんね…もう少し待っててね。

「ランドリック…様は勉強中でございます。アリステラ様とはいえ、介入は許されません」

「まぁ!こんな時間までお勉強をしているの?」

大げさに驚いてみる。
ランドリックが教育虐待を受けているのは当然知っている。だけど、すべてをひっくり返すまで、知らないふりを通してきた。
デルバートとシェリーナを油断させるために、今すぐにでもやめさせたいのをグッと我慢してきた。
さぁ、ここからが正念場よ!

「ランドリック、とっても偉いわね♡どんなお勉強をしているのか見せてくれる?」

「邪魔しないで!」

シェリーナを無視してすばやくランドリックが着席している机の横へ行く。
これは…知ってはいたけど、なんて無駄で酷なことを…。