仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

「シェリーナの複雑な立ち位置や心境を配慮して、今まで見守ってきたけれど、今回の件だけは絶対に放っておけない。
親から愛されていないと思ったまま大人になると、心に大きな傷を抱えかねないから。
シェリーナがランドリックに愛情を向けるのはとても良いことだと思っているけれど、家族と認識されている私たちを退けるのは絶対に間違ってる」

「アリステラ様のおっしゃる通りでございます。
しかしながら、シェリーナ様にお話しされに行かれるかどうかは、お伝えしたいことをお聞きいただいてからご判断いただけないでしょうか…?」

ソフィは決して貴族に自分の意見を言うタイプじゃない。
今も、ものすごく恐縮した様子だ。
だからこそ、ソフィの話をしっかり聞くべきだと思った。

「わかったは。まずはソフィの話を聞かせて」

「ありがとうございます…!」

ソフィは深々と頭を下げたあと、遠慮がちに話をし始めた。

「最初に申し上げます。恐らく、シェリーナ様にランドリック様のためだとお話しされても、恐らく通じません。
なぜなら、シェリーナ様はランドリック様の幸福を望んでおられないからです…」

「え!?どういうこと!?
…いや、ごめんなさい。まずはソフィの話を最後までしっかり聞くわ。続けてくれる?」

シェリーナはランドリックを溺愛しているはずじゃないの?
混乱しそうになる自分に「冷静に!」と心の中で言い聞かせながら、話の続きを待った。
言葉を選びながら、慎重に話すソフィ。
その内容は、あまりにも酷いものだった…。