仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

そうか…。デルバートは公爵家の跡取りとして、ずっと努力を強いられてきたんだ。
キサラがデルバートへの愛情を充分注ぐ時間をとれないくらいに。
親に愛されたデルバートがミラーネとリフィールへの関心が低い理由が少しわかった気がした。

デルバートは何も言わない。

「シェリーナはどうかしら?何か意見はある?
デルバートと違って、ランドリックには複雑な事情があるからこそ、公爵家の嫡子として家族の時間が必要じゃないかしら。
公爵家の跡取りを生んでくれたんですもの。あなたの意見は最大限尊重したいと思っているの」

シェリーナも何も言えないみたい。
まさか、キサラがこのタイミングで私と乗り込んでくるとは思いもしなかったんだろうな。

「赤ちゃんを育てるのって大変でしょう?
経験豊かな乳母と教育係が来れば、あなたも少しは休めるわ」

「ええ…」

キサラの勢いに押されるように、シェリーナは頷いた。
すごく悔しそうな顔をしていけれど。
デルバートも結局なにも言わなかった。