仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

私は部屋を出たその足でキサラの元へ向かった。
私ひとりではランドリックは救えない。
キサラの協力を得なければ。

そこからの私の行動は、我ながら迅速的確だったと思う。
キサラにアポを取り、ランドリックの現状を伝えたうえで、デルバートの乳母と教育役を新たに用意できるようバックアップ体制を依頼した。
ランドリックの現状はキサラも心配していたようで、即日動き始めてくれた。
キサラはガウディーンに許可をとり、すぐに最高レベルの乳母と教育係を用意し、デルバートにはガウディーンからランドリックの教育について指示を出させたのだ。

さらに、ランドリックの社会性を育てるため、ミラーネとリフィールと一緒に過ごす時間を増やすよう提案してくれた。
キサラの家族愛は本物で、シェリーナに独占されたランドリックが孤立化するのを、かなり前から懸念していたらしい。
キサラは「子どもの心を豊かにするための家族の時間」と称し、私、キサラ、ミラーネ、リフィール、そしてランドリックの5人の時間を定期的に設けるようにしたのだ。

なお、その日の夜、私はリフィールの部屋に避難した。
デルバートに乗り込まれて殴られたらたまらない。
さすがに娘の部屋に乗り込んで私を罵倒暴行するのは思いとどまったようで、デルバートは姿を現さなかった。