仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

「無視しないでちゃんと聞きなさいよ!」

黙っていてもめんどくさかった…。

「そんなにイライラしていたら胎教に悪いのではないでしょうか?」

「あなたがそうさせてるんでしょ!!!」

「いやいや…シェリーナ様が乗り込んできただけじゃないですか。
心穏やかに妊娠期間を過ごすためにも、私など相手にせず、デルバート様と幸せな時間を過ごされた方が良いと思います」

これは本心。

「そうやって、また私を排除するつもりね!!!」

あー話が通じない。

「排除されているのは私たちの方です。
ミラーネとリフィールがいても、デルバート様は公式パーティー以外に顔を見せることはほとんどありません。私たちよりシェリーナ様との時間を選んでいるからです。
それは、シェリーナ様が一番ご存じなのでは?」

「それくらい当然でしょう!?私を不満のはけ口にしないで!}

どっちが。

「ですから、シェリーナ様に不満をお伝えしたこともございません。
シェリーナ様がご自分で私との接触を希望されてこの部屋にいらっしゃったではないですか」

「黙りなさい!」

「黙ったら無視するなとおっしゃったのはシェリーナ様です」

「うるさいうるさい!!!」

もうやだ。埒が明かない。

「興奮するのはお体によくありませんよ。今侍女を呼びますから、お部屋にお帰りになってはいかがでしょうか」

「私に命令しないで!」

はぁ…。疲れる。
まだ喚き続けるシェリーナをとりあえず放置し、私はロフィを呼んだ。
ロフィはすぐに事態を理解し、自分が何をすべきか察して、シェリーナを部屋から連れ出してくれた。
私は廊下まで出て二人を見送ったあと部屋に戻ったけど、これからの別邸生活の困難さに気づき絶望した。

「もしかして、今日みたいな地獄が毎日続くの…?無理なんですけど…」