仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

ドンドンッ!ガチャ!

「もうあなたの好きにはさせませんから!」

別邸に移った日の夜、夕食を終えて部屋でくつろいでいたら、シェリーナが突撃してきた。
わぁ…何年ぶりだろう…このシチュエーション。

「今までよくも私を影に押し込めてくれたわね!
これからは遠慮なく言いたいこと言わせてもらいますから!」

「お久しぶりです。シェリーナ様」

いきなり興奮しているシェリーナに、ひとまず挨拶はしておこう。

「お久しぶりですって!?私のことバカにしてるのね!」

「なぜそうなるんですか…」

そもそも影に押し込めたとか意味不明だし。

「ミラーネとリフィールを盾にして私を閉じ込めてやりたい放題、許せない!」

「ちょっと待ってください。私はシェリーナ様を閉じ込めていません。
公爵家がシェリーナ様を表に出せないだけでしょう?」

「キサラやギルを手玉に取って、あなたが裏で操っていたんでしょ!」

相手が私でもキサラ呼び捨てはヤバいでしょ…。
ってか、会わないうちに被害妄想がエスカレートしてる…。

「だからしてませんって」

あーもう、初日からここの生活にはうんざり。

「平然と嘘をつくなんて恐ろしい女ね。
でも好きにできるのも今日でおしまいよ。ミラーネもリフィールもいないんだから、私が閉じこもる理由はなくなったわ!」

え!まさか…。

「五年分の恨み、しっかり晴らさせてもらうから。
今後の人生、自由はないと思ってちょうだい。あなたは公爵家の跡取りを生む私に従うのよ!」

なんでそーなるの…と思いつつ、何か言うと百倍返しされそうだから黙っておこう。