仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

「一応、たてまえでは夫婦円満で子煩悩なデルバート様という設定なのですから、私と一緒に部屋を出て行ったのに、部屋に戻るときは私とミラーネだけというのは、あまりにも不自然ではないかと…」

ハッとするデルバートとシェリーナ。
言わなきゃ気づかないんかい。
というか、自分たちの子どもなのに、育児初心者の私に丸投げして心配にならないんだろうか。

「そうだな…。仕方ない」

仕方ないって…。なんだかミラーネが不憫になってきた。

「シェリーナは部屋でゆっくり休んでいればいい。
君が乳母を拒否したことにしよう」

はいはい…。もうなんでもいいわよ…。

「デルバート、すぐに戻ってきて…」

うるうるとした瞳でデルバートを見つめるシェリーナ。

「わかった」

デルバートは優しい表情で頷いた。
その間もミラーネはギャンギャン泣いているのに、2人はまったく気にしていない様子だ。
まだ首も座らない生後2ヶ月のミラーネを慎重に抱っこしながら、私はユラユラと優しく揺れながらあやした。