「さすがにショックを受けているか…?」
あ、違います。と言いそうになって、思いとどまる私。
声を出すのも面倒なので、伏目がちに視線をずらしてみた。
「なにか質問はあるか?」
思わず吹き出しそうになるのを堪える。
なにこれ。あなたは私の上司なの?
まぁ…女性の立場なんてこんなものか。
「ありません」と言いそうになって、また思いとどまった。
何か質問すべきだろうなぁ…何を聞こう…、そうだ。
「あの…御世継ぎについては、どうお考えなのでしょうか…?」
デルバートは公爵家の次期当主だもの。跡取りを生むのは公爵夫人の務めだ。
「それについてだが…」
少し言いよどむデルバート。
私は黙って待つことにした。
デルバートは意を決したような表情をして切り出した。
「私の跡取りは、愛するシェリーナとの子どもだけだと考えている。
君と夜の行為をするつもりはない。
しかし、シェリーナは男爵家の三女で、公爵家の跡取りの母親としては家柄が足りない。私は気にしないが、周囲が認めないだろう」
確かに、公爵家と男爵家の婚姻は、明らかに家柄に差がありすぎる。
「だから、将来生まれるシェリーナとの子どもを、君との間に生まれた子どもとして育てたい」
はぁ!?
さすがに動揺。
なにを言い出すんだこの人は。
あ、違います。と言いそうになって、思いとどまる私。
声を出すのも面倒なので、伏目がちに視線をずらしてみた。
「なにか質問はあるか?」
思わず吹き出しそうになるのを堪える。
なにこれ。あなたは私の上司なの?
まぁ…女性の立場なんてこんなものか。
「ありません」と言いそうになって、また思いとどまった。
何か質問すべきだろうなぁ…何を聞こう…、そうだ。
「あの…御世継ぎについては、どうお考えなのでしょうか…?」
デルバートは公爵家の次期当主だもの。跡取りを生むのは公爵夫人の務めだ。
「それについてだが…」
少し言いよどむデルバート。
私は黙って待つことにした。
デルバートは意を決したような表情をして切り出した。
「私の跡取りは、愛するシェリーナとの子どもだけだと考えている。
君と夜の行為をするつもりはない。
しかし、シェリーナは男爵家の三女で、公爵家の跡取りの母親としては家柄が足りない。私は気にしないが、周囲が認めないだろう」
確かに、公爵家と男爵家の婚姻は、明らかに家柄に差がありすぎる。
「だから、将来生まれるシェリーナとの子どもを、君との間に生まれた子どもとして育てたい」
はぁ!?
さすがに動揺。
なにを言い出すんだこの人は。



