仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

「話はそれだけですね。私は失礼します」

「待ってくれ!!」

「うわっ!私と距離を取ってください!!」

一歩踏み出したデルバートを全力で制止する。
頼むから私に触らないで。

「まだ話の途中なんだ」

まだなにかあるの!?
私はないんですけど!

「…で、なんですか…?」

仕方なく促す。さっさと終わりにしてよね。

「今日のことで自分の愚かさを思い知った。オレは今まで間違っていたんだ…」

そこで黙り込むデルバート。
ああ、イライラする。早くこの場から逃げたい。

「オレが悪かった!今までのことはすべて謝罪する!
だから、これから夫婦として一緒にやりなおしてほしい!!!」

「無理!!!」
「私を裏切るの!?!?」

私の絶叫をかき消す大声を上げたのはシェリーナだった。
シェリーナは純白のドレスを着たまま、少し離れた場所で立ち尽くしている。

「シェリーナ!なぜここにいるんだ!?」

「デルバートがどこかへ行くのが見えたから着いてきたのよ。
まさか、その女と組もうだなんて…信じられない…」

「尾行したのか!?いいかげんにしてくれ!」

「どうしてこんなことに…全部あんたのせいよ!」

シェリーナが私の方に向かって突撃してきた!
ひえぇ!!!逃げなきゃ!

「やめるんだ!!!」

私とシェリーナの間に入り壁となるデルバート。
両腕を広げて、シェリーナの進撃を阻んだ。

「どいてよデルバート!」

「ダメだ。アリステラを傷つけるな!」

「どうして!?なんでその女を庇うの!?
私のこと愛してるんじゃないの!?」