3つめ。デルバートの母、キサラは子煩悩。
朝食は各自バラバラが多いけど、夕食はできるだけ食卓を囲む文化らしい。
基本は毎日食堂で夕食を囲むスタイルだ。
アーデン家の親子関係は機械的なのかと思いきや、意外や意外、家族の会話が多かった。
デルバートとガウディーンは仕事で不在が多いけれど、家族が揃うと賑やかな食卓になる。
キサラは楽しそうに社交界や趣味について話したり、今日の出来事を2人に聞いたりしているし、私にも話題を振ってくれた。
キサラは結婚前は社交界の花と言われていたらしいけど、見た目の美しさだけではなく、細やかな気遣いや明るい性格も社交界で好まれたんだろうな。
愛情深いキサラは、シェリーナの存在も、愛する息子に好きなことをさせたい一心で認めているようだ。
だったら結婚も認めてあげればいいのに…と思ったりもするけど、家柄を保つためには無理なんだろう…。デルバートには兄も弟もいないから。
ちなみに、妹と姉はいるが、すでに嫁いで公爵家から出ている。
ということで、私の公爵夫人生活は、まぁまぁ快適な状態で進んでいる。
地獄の雰囲気だったカリアナ家よりもずっと居心地が良かった。
公爵夫人としての仕事も嫌いじゃない…どころか、ちょっと楽しい。
屋敷の運営は予算とのにらみっこだけど、数学はもともと好きだったし、ギルとエミリーが優秀だから、不明点もすぐに解決できた。
シェリーナについては謎のままだった。
私と対面させないよう、屋敷にいる全員が細心の注意を払っているのだろう。
それが私への気遣いだとわかっていたので、屋敷移動時に足止めされたときは快く応じていた。私も夫の愛人の顔を拝もうとするほど悪趣味じゃないし。
新婚初夜、デルバートから暴露されたときはどうなるかと心配したけど、嬉しい方向に予想を裏切っている。
だから、仮面夫婦状態も、夫が愛人を同じ屋敷内に囲っていることも、大目にみてあげよう。
朝食は各自バラバラが多いけど、夕食はできるだけ食卓を囲む文化らしい。
基本は毎日食堂で夕食を囲むスタイルだ。
アーデン家の親子関係は機械的なのかと思いきや、意外や意外、家族の会話が多かった。
デルバートとガウディーンは仕事で不在が多いけれど、家族が揃うと賑やかな食卓になる。
キサラは楽しそうに社交界や趣味について話したり、今日の出来事を2人に聞いたりしているし、私にも話題を振ってくれた。
キサラは結婚前は社交界の花と言われていたらしいけど、見た目の美しさだけではなく、細やかな気遣いや明るい性格も社交界で好まれたんだろうな。
愛情深いキサラは、シェリーナの存在も、愛する息子に好きなことをさせたい一心で認めているようだ。
だったら結婚も認めてあげればいいのに…と思ったりもするけど、家柄を保つためには無理なんだろう…。デルバートには兄も弟もいないから。
ちなみに、妹と姉はいるが、すでに嫁いで公爵家から出ている。
ということで、私の公爵夫人生活は、まぁまぁ快適な状態で進んでいる。
地獄の雰囲気だったカリアナ家よりもずっと居心地が良かった。
公爵夫人としての仕事も嫌いじゃない…どころか、ちょっと楽しい。
屋敷の運営は予算とのにらみっこだけど、数学はもともと好きだったし、ギルとエミリーが優秀だから、不明点もすぐに解決できた。
シェリーナについては謎のままだった。
私と対面させないよう、屋敷にいる全員が細心の注意を払っているのだろう。
それが私への気遣いだとわかっていたので、屋敷移動時に足止めされたときは快く応じていた。私も夫の愛人の顔を拝もうとするほど悪趣味じゃないし。
新婚初夜、デルバートから暴露されたときはどうなるかと心配したけど、嬉しい方向に予想を裏切っている。
だから、仮面夫婦状態も、夫が愛人を同じ屋敷内に囲っていることも、大目にみてあげよう。



