仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

「仮にあなたの失敗を補うのだとしても、その事実を周囲に隠すつもりはありません」

「きさまぁ!!!」

キサラを前にしても冷静さを保てないのか…。
この人ヤバいな…。

「お母さま!恐い!もう何度も殴られたくない!」

殴られたのは2回目だけど、あえて「何度も」と言って私はキサラの元へ逃げ込んだ。
しっかり受け止めてくれるキサラ。

「いいかげんにしなさい!」

キサラ一喝!
さすがに動きを止めるデルバート。

「アリステラと離婚なんて、あなたは一体何を考えているの?」

「夫を侮辱するような妻は、離婚されて当然でしょう」

「努力で積み上げた実績を、夫の愛人のために使えと言われれば、反発するのは当然です」

わおわお!お母さま!

「アリステラと離婚してどうするつもりなの?」

「…それは、事業を私が引継ぎ、子どもたちはシェリーナが育てれば問題ないありません」

デルバートの言葉を聞き、キサラは大きなため息をついた。

「デルバート、少し冷静になりなさい。
ランドリックがなぜアリステラに預けられたと思うの?シェリーナにその実力がなかったからでしょう?
屋敷の管理だって、私はもうこりごりだし、シェリーナがアリステラのように管理するのは無理だと思うわ。
それに、アリステラの事業をあなたが引き継ぐのは無理よ。本業の片手間にできる規模じゃないのよ?」

正論をぶつけられて、言葉が出ないデルバート。
やーいやーい!いい気味!