仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

「貴様などとは離婚だ!!!それが嫌なら従え!!!」

こっちだって本当は離婚したい。なんでこんな男の妻やらなきゃいけないのよ!
でも…離婚したら子どもたちはどうなるの?アーデン家が手放すはずない。
だから、離婚は困る…。

「わかりました…」

私はなんとか立ち上がり、一旦従順なふりをしながら寝室のドアへ向かった。

「離婚したい、それがあなたの意思ですね?
では、これからガウディーン様に相談させていただきます」

それだけ言い捨てドアを開け、私はダッシュでガウディーンの執務室に向かった。
追いつかれたらヤバい!
すれ違う侍女たちが驚いた表情で私を避けていく。
通路の角を曲がると、少し先にキサラがいた。
超グッドタイミング!

「お母さま!」

息を切らせながら叫ぶと、キサラはビックリして振り向いた。
その胸に飛び込む。

「アリステラ!どうなさったの!?」

相当驚いたのだろう。日頃は決して出さない大きな声だ。

「助けてください!」

その言葉と同時に、デルバートが追いついた。
想定外にキサラがいたからだろう、デルバートはなにも言わず足を止める。
戸惑っていたキサラだけど、デルバートの表情と、そして私の腫れた頬を見て状況を察してくれたようだ。