仏の顔も三度までですわ!愛人と夫のツケ、すべて返していただきます

「お父さまはこれからお仕事だから、お母さまの部屋に行こうか」

ランドリックは俯いて何も言ってくれない。
大丈夫だよ。あなたは私が守るから。

「ランドリックの部屋はすでに用意してある。ミラーネとリフィールと同じ階だ。レイラに案内させる」

「ありがとうございます!」

わぁ!いつの間に準備してくれていたんだろう!
ちなみに、レイラとはガウディーンの秘書さんのことだ。

「それでは、私たちは失礼いたします。ランドリックもご挨拶しよう」

ランドリックを一度下ろして、ふたりで丁寧にお辞儀をしてから退室した。
レイラに案内され、ランドリックの部屋に到着。
とても広くて日当たりがよく、次期当主にふさわしいお部屋だ。
レイラは私たちを案内すると、深々と礼をして執務室に戻っていった。
このあと、ギルやエミリーが詳しいことを説明してくれるらしい。
ランドリックと部屋にふたりきりになった私は、再びハグをした。

「これからランドリックとたくさん一緒にいられるのね!お母さま嬉しい!」

「本当に…?」

ランドリックは不安げに私を見た。

「本当よ。もっと早くこうしたかったんだけど、閣下を説得するのに時間がかかってしまったの。迎えに来るのが遅くなってごめんね」

それでもランドリックは不安そうだ。

「…もしかして…、シェリーナ様と一緒にいたかった…?」

「違うよ!」

おおっと、強い言葉が返ってきたぞ。