魔法の国の真ん中には、赤い屋根のお城。
それはキララ様やすごい魔法使いたちが住んでいる場所のようです。
お城の中に入れば、そこには真っ赤なじゅうたんやキラキラのシャンデリア、それに美しい絵画がありました。
「リリナ様ですね」
キララ様の使いの人に案内されながら、リリナとミミはお城の中をぐんぐんと進んでいきます。
「ミミ、キララ様ってどんな人なの?」
「キララ様はね! 沢山の魔法を自由自在にあやつれるのっ!」
(そんなにすごい人に私は選ばれたんだ……まだ上手く魔法を使いこなせない時もあるのに……どうして私は選ばれたのかな?)
リリナがそんなことを考えているうちに、いつの間にかキララ様のいる一番大きな部屋についてしまいます。
ガタンっ。
とびらが開くと、そこにはキララ様がいました。
三角の黒いぼうしは、他の魔法使いより長いぼうしをかぶっています。
キララ様の手には魔法を使うために必要な杖がにぎられていました。
キララ様が杖をふった瞬間……
ふわんっ!
なんと部屋にあるものが全てが浮き上がりました……!
椅子や絵画、それにキララ様を守っているお付きの人まで。
全てが宙に浮かんでいます。
キララ様が次はリリナとミミに向けて杖をふりました。
「きゃあっ!」
リリナとミミの身体もふわりっと浮き上がります。
このまま浮き上がり続ければ、天井にぶつかってしまいます。
(ぶつかるっ……!)
リリナが目をギュッとつぶった瞬間、身体がピタッと止まりました。
そして気づいた時には身体がゆっくりと下におりていき、足が床についています。
(すごいっ! こんなに魔法を使いこなせるなんてっ!)
キララ様がリリナにニコッと笑いかけました。
「リリナ、よくここまで来ましたね。リリナ……あなたは《ジュエリーライト》の候補者に選ばれました」
「ジュエリーライト?」
すると突然ミミがリリナの前で嬉しそうにジャンプをしました。
「ジュエリーライトはキララ様に与えられた条件をクリアした特別な一人の魔法使いしかなれないんだよっ!」
ミミが得意気にジュエリーライトになる条件を教えてくれます。
「ジュエリーライトの候補者の三人はそれぞれ《レッドストーン》《グリーンストーン》《ブルーストーン》と呼ばれているの! その中からキララ様が魔法の国中にちらばらせた宝石《シューティングスター》を多く見つけてきた人がジュエリーライトになれるんだよっ!」
「シューティングスターを多く集めた一人だけがなれるってこと?」
「そうだよ! リリナの担当は《レッドストーン》!」
しかしリリナの心は不安でいっぱいです。
(三人のうち、一人しか《ジュエリーライト》になれないなんて……)
その時、キララ様は何故かリリナの顔をじっと見つめています。
そしてこう言いました。
「ママにそっくりね」
(そういえばキララ様はママの魔法の師匠だってミミが言っていたはず……)
その時、リリナの頭にある不安が浮かびました。
(もしかしてキララ様は私がママの子供だから《レッドストーン》に選んでくれたのかな)
キララ様はそんなリリナの不安を分かっていたようです。
キララ様がポンッと優しくリリナの頭に手をのせて、そっとなでました。
「リリナが毎日がんばって魔法の練習をしていたから、ジュエリーライトの候補者に選んだのよ。それに私は魔法使いの才能がない人間を候補者に選ばないわ」
それはリリナにとって魔法のような言葉でした。
キララ様は言葉の魔法も使えるのかもしれません。
キララ様の言葉はそれくらいリリナに大きな勇気をあたえました。
「キララ様。私、絶対にジュエリーライトになりますっ!」
「ええ。期待しているわ」
リリナはミミをつれて、お城を飛び出しました。
沢山のシューティングスターを見つけて、ジュエリーライトになるためです。
リリナは三角ぼうしを頭にかぶり、杖をギュッとにぎります。
だってリリナは魔法使いですからっ!
それはキララ様やすごい魔法使いたちが住んでいる場所のようです。
お城の中に入れば、そこには真っ赤なじゅうたんやキラキラのシャンデリア、それに美しい絵画がありました。
「リリナ様ですね」
キララ様の使いの人に案内されながら、リリナとミミはお城の中をぐんぐんと進んでいきます。
「ミミ、キララ様ってどんな人なの?」
「キララ様はね! 沢山の魔法を自由自在にあやつれるのっ!」
(そんなにすごい人に私は選ばれたんだ……まだ上手く魔法を使いこなせない時もあるのに……どうして私は選ばれたのかな?)
リリナがそんなことを考えているうちに、いつの間にかキララ様のいる一番大きな部屋についてしまいます。
ガタンっ。
とびらが開くと、そこにはキララ様がいました。
三角の黒いぼうしは、他の魔法使いより長いぼうしをかぶっています。
キララ様の手には魔法を使うために必要な杖がにぎられていました。
キララ様が杖をふった瞬間……
ふわんっ!
なんと部屋にあるものが全てが浮き上がりました……!
椅子や絵画、それにキララ様を守っているお付きの人まで。
全てが宙に浮かんでいます。
キララ様が次はリリナとミミに向けて杖をふりました。
「きゃあっ!」
リリナとミミの身体もふわりっと浮き上がります。
このまま浮き上がり続ければ、天井にぶつかってしまいます。
(ぶつかるっ……!)
リリナが目をギュッとつぶった瞬間、身体がピタッと止まりました。
そして気づいた時には身体がゆっくりと下におりていき、足が床についています。
(すごいっ! こんなに魔法を使いこなせるなんてっ!)
キララ様がリリナにニコッと笑いかけました。
「リリナ、よくここまで来ましたね。リリナ……あなたは《ジュエリーライト》の候補者に選ばれました」
「ジュエリーライト?」
すると突然ミミがリリナの前で嬉しそうにジャンプをしました。
「ジュエリーライトはキララ様に与えられた条件をクリアした特別な一人の魔法使いしかなれないんだよっ!」
ミミが得意気にジュエリーライトになる条件を教えてくれます。
「ジュエリーライトの候補者の三人はそれぞれ《レッドストーン》《グリーンストーン》《ブルーストーン》と呼ばれているの! その中からキララ様が魔法の国中にちらばらせた宝石《シューティングスター》を多く見つけてきた人がジュエリーライトになれるんだよっ!」
「シューティングスターを多く集めた一人だけがなれるってこと?」
「そうだよ! リリナの担当は《レッドストーン》!」
しかしリリナの心は不安でいっぱいです。
(三人のうち、一人しか《ジュエリーライト》になれないなんて……)
その時、キララ様は何故かリリナの顔をじっと見つめています。
そしてこう言いました。
「ママにそっくりね」
(そういえばキララ様はママの魔法の師匠だってミミが言っていたはず……)
その時、リリナの頭にある不安が浮かびました。
(もしかしてキララ様は私がママの子供だから《レッドストーン》に選んでくれたのかな)
キララ様はそんなリリナの不安を分かっていたようです。
キララ様がポンッと優しくリリナの頭に手をのせて、そっとなでました。
「リリナが毎日がんばって魔法の練習をしていたから、ジュエリーライトの候補者に選んだのよ。それに私は魔法使いの才能がない人間を候補者に選ばないわ」
それはリリナにとって魔法のような言葉でした。
キララ様は言葉の魔法も使えるのかもしれません。
キララ様の言葉はそれくらいリリナに大きな勇気をあたえました。
「キララ様。私、絶対にジュエリーライトになりますっ!」
「ええ。期待しているわ」
リリナはミミをつれて、お城を飛び出しました。
沢山のシューティングスターを見つけて、ジュエリーライトになるためです。
リリナは三角ぼうしを頭にかぶり、杖をギュッとにぎります。
だってリリナは魔法使いですからっ!



