魔法使いリリナのきらきらな宝石さがし

「サクヤ、ユナ、それにリリナ。よくがんばりましたね」

キララ様はジュエリーライトの候補者である三人にやさしくほほえみました。

そして、リリナの目の前に立ちました。


「リリナ。あなたをジェエリーライトとして(みと)めます」


キララ様が、リリナにシューティングスターのついたネックレスをつけてくれます。

サクヤとユナ、それにリリナのママが、リリナに声をかけました。

サクヤはうれしそうにニコニコと。

「リリナ、おめでとう。シューティングスターの流れ星を見た時はびっくりしたよ」

ユナは、少しだけくやしそうに。

「リリナにならジュエリーライトをまかせられるわ」

リリナのママは、ギュッとだきしめてくれます。

「リリナ、本当におめでとう」

みんなにお祝いされて、リリナはうれしくて、胸がギュッとしまりました。

(私、ジュエリーライトなれたんだっ……!)

魔法の国をみわたせば、暗い夜にキラキラと街がかがやいていました。

街の人もリリナがふらせたシューティングスターを見るために、家の外に出てきているようです。

みんなうれしそうにニコニコと笑っています。

「キララ様。私は、ジュエリーライトとして、もっと沢山の人たちを笑顔にできる魔法使いになります!」
「ええ。期待しているわ」

すると、キララ様がリリナにあることを明かしました。

「じつは魔法の宝石シューティングスターは、魔法の国だけじゃなくて、世界中にちらばっているの」
「え!?」

おどろくリリナを見て、キララ様はふふっと笑いました。

「リリナ。もっと沢山のシューティングスターを世界中から探してきてくれるかしら? そして、もっと沢山の人たちを笑顔に変えてきてちょうだい」

キララ様のたのみに、リリナは元気よく返事をします。


「もちろんっ!!!」


リリナの大きな返事が夜空にひびきわたります。

ミミがぴょんと飛んで、リリナの肩に乗りました。

「もちろん私はリリナについて行くわ!」
「ありがとう、ミミ!」

リリナはもう一度、夜空を見上げました。

夜空にはシューティングスターの流れ星だけじゃなく、大きな満月もかがやいています。

きれいな夜空にリリナはある宣言(せんげん)をしました。


「私の魔法で世界中をもっと笑顔にしてきますっ!」




【おわり】