魔法使いリリナのきらきらな宝石さがし

(え! なに?)

おどろいて空を見上げるリリナ。

リリナの目にはきれいな流れ星がうつりました。

「わぁ!」

キラキラと光る流れ星に、ユナも目をかがやかせていました。

そんなリリナとユナの前で、ミミがぴょんと飛びはねて、あることを教えてくれます。

「宝石シューティングスターは流れ星みたいにキラキラかがやいてほしいって意味がこめられているのよっ!」

その言葉はリリナの心をさらにかがやかせました。

まるで流れ星のように。

まるでシューティングスターのように。

(シューティングスターは、キラキラな流れ星みたいにかがやく宝石っ……!)

リリナはつよく魔法の杖をにぎりしめます。

そして、今までの旅で思いだします。

いっぱいの楽しい思い出は、宝石のようにリリナの心をキラキラにしてくれます。

リリナの心を明るくかがやかせて、勇気をくれました。


(私はジュエリーライトになって、もっと沢山の人たちを魔法で笑顔にしたいっ!)


リリナが魔法の杖をふりました。

「シューティングスターを流れ星のようにふらせてくださいっ!!!」

キランッ……!

キランキランッ!

魔法の国中のシューティングスターが夜空にあつまっていきます。

そして、リリナのねがい通り、流れ星になってシューティングスターがふってきました!

色を変幻自在(へんげんじざい)に変えられるシューティングスターの流れ星は、色とりどりでカラフル。

赤色、ピンク色、黄色、水色、青色、それにむらさき色にオレンジ色まで。

カラフルにかがやくシューティングスターの流れ星がリリナの目の前にふりそそぎます。

(きれいっ! それにとってもかわいいっ!)

ユナもシューティングスターの流れ星に目をうばわれています。

「リリナの勝ちね……」

リリナの魔法をみたユナはそう言いました。

かなしそうなユナの手をリリナがギュッとにぎります。

「ねぇ、ユナ。この丘の頂上にもお花を咲かせてっ! お花があれば、もっとキラキラになるもの!」

リリナの言葉にユナがうれしそうに笑って、魔法の杖をふってくれます。

ぽんぽぽんっ!

空には流れ星、地上(ちじょう)には沢山のお花。

魔法が、この丘をきらきらでかわいい場所に変えてくれたのですっ!


ピカッー!


その時、突然あたりが(まぶ)しく光りはじめました。

(なに……!?)

気づけば、リリナとユナの前にはキララ様が立っています!

それにサクヤとリリナのママも立っていました!