【短】悪女、悪魔に転生する。

 体が、本能がよろこぶ“おいしさ”。




「ほぁ…」


「ふふっ、もう1個も食べていいよ」




 体が求めるままにかじりついて、かじりついて、あっというまに1個食べ切ってしまったあたしに、エヴァンがもう1個のタマシイを渡す。

 がまんができずに、そのタマシイさえもすぐ食べつくしてしまったあたしの頭を、エヴァンがそっと なでた。




「もっと食べる?」


「…うん」


「それじゃあ、早く家に帰ろうか。家にはたくさん人間のタマシイが保管されてるからね」


「ん」




 あたしはこくりとうなずいて、エヴァンのシャツをつかむ。