「なんで、ひかりぇりゅって、わかってたの」
顔を上げて聞けば、エヴァンは目の前まで降りてきた くもに飛び乗って、ニコ、と笑った。
「走ってくる馬車と、横道であそんでる幼体たちが見えたから。あの幼体たちが通りに出てくるタイミングで馬車が通りかかりそうだなって」
「え」
「そうしたら、馬車は幼体たちを避けて道のはしをかすめる。そのとき逃げ遅れるのは、足をわるくしているあの人間だろうって予測したんだよ」
「…」
ポカン、と空いた口がふさがらない。
どうして馬車と子どもたちを見ただけで、そこまで予想できるのか。
「…えばん、てんしゃい?」
「ふふっ、シーラも もうすこし大きくなったら わかるようになるかな。悪魔はそういう生き物だから」
「しょーなんだ…」



