「そっか。シーラはすごくやさしいんだね」
「…!」
性悪だとか悪女だとか、罵倒されることはあっても、“やさしい”なんて ほめるように言われたのは初めて。
じゅわっとほおが熱くなって、どんな反応をしたらいいのかわからなくなる。
視線を落としてキュッと口を閉じると、大きな温かい手で頭をなでられた。
「…っ、あのおばしゃんの、たまちい、とりゃなくて、いーの?」
心がくすぐったくて、目をつぶりながら話を変えれば、エヴァンは「あぁ」と答える。
「あの人間は馬車に轢かれて死ぬはずだったんだけど、シーラが助けたから、あれの収穫はいいかな」
「えっ?」
あれが死因でタマシイが手に入るはずだったの!?
あたし、完全によけいなことしたじゃん!
っていうか…!



