【短】悪女、悪魔に転生する。



 だけど、すぐに上がった人間たちの悲鳴にビクッと肩がはねて、緊張(きんちょう)がもどった。

 エヴァンはあたしから視線をそらすことなく、眉を下げて笑い、あたしに近づいてくる。

 気づけば腰が抜けて立てなくなっていたあたしは、そばまで来たエヴァンにだっこされて、エヴァンのひとっ飛びでまた屋根の上にもどった。




「シーラ、どうしてあの人間を助けたの?」




 エヴァンは青い空に伸ばした手をクイッとまげて くもを引き寄せながら、あたしと目を合わせる。




「ひかりぇそうなの、みたりゃ、とっしゃに…」




 人間に見つかってさわぎになったし、怒られるかな、と眉を下げると、エヴァンはいつものように、パァッと とろけるような笑顔を浮かべた。