あたしが足元の光景を見て感慨にふけっているあいだに、エヴァンはあたりを見まわして獲物を見つけたらしい。
黒いつめの指が指ししめした方向を見ると、木製のあみカゴに野菜をたっぷりつめたふくよかなおばさんが、左足をすこし引きずるように歩いていた。
「あのおばしゃんがいいの?」
「うん。すぐに見つかってよかったね」
「ふーん…おろちて」
タマシイの基準はよくわからないわね、と思いつつ、エヴァンの腕をペチペチたたく。
屋根の上に下ろしてもらったあと、あたしは周りをキョロキョロと見て、凶器になりそうなものを探した。
屋根のふちギリギリまで近づいて、下のほうも のぞくと、ちょうど出窓のところに植木ばちが置かれているのを見つける。



