【短】悪女、悪魔に転生する。



「シーラもタマシイに興味を持つようになったか。そろそろあれを食べる時期だからなぁ」


「…!おとーしゃま、あたち、たまちい、とってきちゃい」




 話題に上がった流れで、いつか言おうと思っていたことを口にした。

 あたえられてばかりの箱入り娘なんてごめんだし、悪魔にとって必須(ひっす)なら、生き物を殺すことにも なれておく必要がある。

 元人間で、生き物を殺すことに抵抗(ていこう)があるなら、なおさら早いうちに。


 自分を追いこむ決心をしていると、頭上から母の声が降ってきた。




「シーラ、女の子がそんなことをする必要は…」


「いや、シーラがやりたいと言うならやらせてあげよう。シーラにも、なにかこだわりがあるのかもしれない」


「…そうねぇ」


「父上、それなら俺がつきそいます」


「そうか、ではエヴァンにまかせよう。2人で存分にタマシイを収穫(しゅうかく)してきなさい」