「しちゅもん、こたえて」
そっぽを向いて返答をうながすと、エヴァンは「あぁ、ごめんごめん」と笑い混じりに言う。
「毎年、今ごろの時期に半とうめいのふわふわしたものを食べているだろう?あれが生き物のタマシイだよ」
「え」
あれが?と思わず目を丸くした。
たしかに毎年1回だけ、家族からもらう半とうめいの わたあめみたいなものを食べている。
ごはんとスイーツみたいに、ふだん食べている料理とは系統がちがうおいしさに、1個だけじゃ物足りなくて、2、3個ねだっていたけど。
「悪魔は数百年 生きるけど、1年に1個タマシイを食べていれば、寿命が来るまで健康に生きていられるんだよ」



