私は遊魁の姫~とか、イケメンと付き合う~とか興味ないし、勝手に候補に入れるのはやめてほしい。
まぁ女子だって百何人もいるから、今までどおり私がえらばれることなんてないだろうけど。
のどかな陽気と相まって眠くなるし、さっさとこの全校集会が終わってほしいものだ。
――なんて思いながら、天草の声を聞き流して、二度目のあくびを手のなかで したせいだろうか。
「2年2組、氷室冷那」
スピーカーを通してひびいた声に耳をうたがい、私は目を見開きながら壇上を見た。
天草が、箱のなか から引いた紙切れを手に持って、体育館を見回している。
「1学期の姫は、2年2組の氷室冷那さんです。氷室さん、手を挙げてくれるかな?」
「うそでしょ…」
まぁ女子だって百何人もいるから、今までどおり私がえらばれることなんてないだろうけど。
のどかな陽気と相まって眠くなるし、さっさとこの全校集会が終わってほしいものだ。
――なんて思いながら、天草の声を聞き流して、二度目のあくびを手のなかで したせいだろうか。
「2年2組、氷室冷那」
スピーカーを通してひびいた声に耳をうたがい、私は目を見開きながら壇上を見た。
天草が、箱のなか から引いた紙切れを手に持って、体育館を見回している。
「1学期の姫は、2年2組の氷室冷那さんです。氷室さん、手を挙げてくれるかな?」
「うそでしょ…」



