【SS】イケメン総長さまの本性は。

 乾いた笑みが浮かぶと、天草からも「ははっ」とさわやかな笑い声がする。




「っていうか、俺が総長だし、俺が絶対だから。本当は冷那ちゃんの許可とらなくても、冷那ちゃんが姫っていうのはもう決まってることなんだよ」


「はぁ!?」


「だから、ね」




 思わず天草をガン見した私のほおに手をそえて、天草は目を伏せた。

 せまる顔を見て、とっさにギュッと目をつぶった私の口に、なにかがふれる。

 パッと目を開けると、視界いっぱいにまぶたを閉じた天草のきれいな顔が映った。


 数秒間、停止していた思考が動き出して、なにをされたか理解したころに、天草は顔を離して(あや)しくほほえむ。




「俺の彼女にキスしたっていいの」


「…」