そんな夢ならもう一度会いたい

ドッドッと心臓が震える。

息が苦しくなる。

でもじっと見て、まっすぐ門倉先生の方を見て。

「…。」

「……。」

「…。」

静かにイスに座った門倉先生がゆっくり口を開く。

「…そうだよ」

!?

「場所は確か…近所のスーパーの近くの階段だったかな?」

やっぱりそうなんだ、あの日のことが…

「なんでそんなことになったかはわからないけど、足を滑らせたなら足から落ちるはずなのになぜか頭から落ちて…そのせいでそれ以前の記憶がなくなった、みたいなんだよねぇ」


門倉先生は笑ってた、こんな話さえも笑うんですね…

門倉先生は。


でも私は笑えない、笑えません…

押し寄せて来る罪悪感と絶望が胸を締め付けて。


「先せ…っ」


私のせいだ…っ

私が門倉先生の記憶をなくしたんだ!



私が自分のことしか考えてなくて、自分勝手な行動を取ったから…っ



「先生ごめんなさい…っ」

「高須?どうした!?」

「私がっ、私のせいで…!」

「何が!?なんだ、どうした…全然高須のせいなんかじゃないぞ!?俺の不注意だし!」

門倉先生の記憶を奪ってしまった。

私の身勝手で門倉先生の人生を変えてしまった。


最悪だ、過去まで行って何してるの…っ 


ただただ門倉先生の人生をめちゃくちゃにしに行っただけじゃない…!!!


「ごめんなさい…っ」