そんな夢ならもう一度会いたい

「あれ?やってくれるんだ?帰るかと思った!」

「…暇なんで」

「助かるわ~!ありがとう高須あとでご褒美をやろう!!」

「…。」

腕に着けたゴムを取って髪を結ぶ、とりあえずテキトーにポニーテールにしといた。ジャージに着替えるのはめんどうだから制服のままだけど、てゆーかそんな真剣にするつもりないし。

門倉先生が水を撒くから、一応デッキブラシをごしごし動かしてみた。

だ、ダメだ。もう飽きそう、もう飽きて来た。

「ちゃんと掃除しないと排水溝が詰まって雨漏りするんだからな~、しっかり磨いてくれよ高須!」

いや、知らんけど。

屋上は照り返しが強い、汗がじわじわどころかたらたら流れて来る。

やっぱ制服でやるもんじゃない、制服が汗臭くなっちゃう。でも今更着替えるのもめんどう…

「そーいえば高須、家の方はどうだ?」

「は?」

「去年ご両親再婚されたんだろ」

「…。」

くるっと振り返って私の顔を見たからイラッとしちゃった。なんだその問いかけは、デリカシーなさ過ぎだろ。

「新しいお父さんとは何か喋った?どんな感じだった?いい人そ??」

「なんで先生にそんなこと言わなきゃいけないんですか?」

マジうざい、なんでそんなこと…っ

「先生だからだよ」

ふふって笑った。
少し茶色の髪が風に揺れて、白い肌が太陽の光には似つかわしくない。

「俺は高須の先生なの」